ユングラ稽古会シリーズ 2026年5月|YUNGURA Practice Series, May 2026

ユングラ稽古会シリーズを引き続きおこないます。
それぞれ独自の関心を掘り下げているアーティストを招き、その人が現在関心を持って取り組んでいることを、一緒に稽古する会です。教わるというより、一緒に稽古しにお越しください。

※3ヵ年のプロジェクト《「ユングラ稽古会シリーズ」を検証する》とは別企画です。

スケジュール

2026年

5月27日(水) 16時~19時 高嶋晋一「探究会:あるをする」第十一回 独りきりで喋る

5月28日(木) 14時〜16時30分 大野詠史「泥をこねる・なげる・あたる」

5月29日(金) 18時30分~21時 神村恵「消そうとしたとき何が残るのか/残そうとしたとき何が消えるのか」

5月31日(日) 18時30分〜21時30分 木村玲奈「能動的静夜」

 

会場:ユングラ(西国分寺駅より徒歩7分)

参加費:500円+ドネーション

予約不要。直接会場にお越しください。開始20分前よりお入りいただけます。
各回の稽古時間は、少し伸縮する可能性があります。

お問合せ:project.yungura@gmail.com

主催:プロジェクト・ユングラ

稽古内容

高嶋晋一「探究会:あるをする」第十一回 独りきりで喋る| 5/27

あなたは独りきりで喋ったことがありますか。目の前に相手がいて話すことと、誰もいないところで一定の時間独りで言葉を発すること。それらは、台詞がある時のように喋る内容があらかじめ決まっていないという条件が同じだったとしても、異なる経験です。しかし何が異なるのか。相手の応答がなく、かつ文字で書きとめもしないことで、言葉はどうさまよいだすのでしょうか。実際には誰も聞いていなくても、喋っているのなら誰かしらを想定していると言われたりもしますが、それは本当でしょうか。今回の探究会では、参加者各々が室内と屋外を行き来し、何かを見聞きした後でそれを思い返し言葉にすることと、いま見聞きしているものをみずからに向けて実況中継することの比較など、いくつかの発話状況を設定し、実践と分析を行います。独り言の質の調整をはかり、「独りきり」という経験の諸相に迫ります。

 

大野詠史「泥をこねる・なげる・あたる」| 5/28

感覚遊びと言われる泥あそびを〈こねる〉〈なげる〉〈あたる〉に分けて、身体に起こる快・不快のアレコレを遊びながら稽古してみたいと思います。
屋内外を問わず「投げない!」と叱られている子どもをしばしば見かけますが、私の勤め先でも「投げないで」と注意せざるを得ない状況に出くわします。
子どもとスコップで大きな穴を掘ったり、土をこねたり、畑を耕したりしている間はいいのですが、遊びが発展してくると〈なげる〉に焦点が合い、ミニカーとか、石とか、その辺の雑草も飛び出します。大人が立ち会っていれば、リスクとハザードを考えてどこかのラインで声をかけることになりますが、公園などを例にとってみればそもそも〈なげる〉を禁止している場も昨今少なくありません。

ユングラに集合した後に近くにある公園へ移動して行います。
投げられるのはちょっと……とか、あんまり汚れたくないとかあればお伝えください。嫌になったらそれぞれの仕方で遊んだり休んだりしましょう。

持参物:
汚れてもいい服でご参加ください。ご自身の判断で着替え等もご持参ください。

 

神村恵「消そうとしたとき何が残るのか/残そうとしたとき何が消えるのか」| 5/29

他の企画で、稽古会シリーズの取組をアーカイブ化している最中なのですが、残すことと同じくらいもしくはそれ以上に、消すこと・消えるものごとに関心があります。私たちの思考や行動は、残っているもの以上に、過去に消えた膨大なものごとによって成り立っているのではないでしょうか。
この稽古会では例えば、
・ある行為を行い、その痕跡や記憶を消そうとすること
・誰かが何らかの行為を行い、それを見ていた人が行われた行為以外のことを記述する
・何かが消えるのをただ見守る
など、主に”消そうとしたとき何が残るのか”をいくつかのエクササイズを通して試してみます。

 

木村玲奈「能動的静夜」| 5/31

日曜日の夜にユングラにひっそり集まって 音楽をイヤホンで聴きながら おどったり ながめたり かんじることを試みます。己のために能動的であることを実践する時間・空間です。
※音楽が聴けるもの(iPhone、ポータブルプレーヤーなどの電子機器など)とイヤホン・ヘッドホンをご持参ください。
※ 遅い時間帯の実施なので音や振動など配慮が必要です。稽古会は終始ひっそりめに行われることを事前にお伝えしておきます。

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プロフィール

高嶋晋一(Shinichi Takashima)
美術作家。ダンサー・振付家の神村恵とのユニット「前後」でパフォーマンス作品を、写真家・映像作家の中川周とのユニット「高嶋晋一+中川周」でヴィデオ作品を共作・発表してきた。2025年の年末より、美術史・美術批評の関貴尚、中川周とともに、行為(action)、出来事(event)、対象(object)と、それらを事後的に記述する言葉との関係を探るコレクティブ「preposterous(プリポステラス)」を結成し、活動を開始。https://note.com/kumotohouki_rg/n/n103545fbcd9c

大野詠史(Eiri Ohno)
東京生まれ。多摩美術大学芸術学科中退。プレーパークという遊び場で子どもの外遊び支援員(プレーワーカー)として働いています。他にも、子ども・若者関連施設で子どもを対象に権利についてヒアリングを行う事業に参加しながら子どもの権利条約について勉強中。権利の主体としての〈からだ〉が他者(の権利)に触れるとき〈遊び〉はどうあるのか、「からだから遊びを誘うには?」などが最近のテーマ。

神村恵(Megumi Kamimura)
振付家・ダンサー。2004年より自身の作品の振付・上演を開始し、国内外で公演を行う。津田道子とのユニット「乳歯」、高嶋晋一とのユニット「前後」など美術家との共同も多く、ダンスに収まらないパフォーマンス作品も発表している。近年の主な作品に、『彼女は30分前にはここにいた。#2』(2020年、国際芸術センター青森)、『新しい稽古』(2023年、BankART KAIKO)など。2022年、スタジオ「ユングラ」の運営を開始し、同時に複数のアーティストと共に「プロジェクト・ユングラ」を始動。2021年度〜2024年度、セゾン・フェローⅡ。

木村玲奈 (Reina Kimura)
振付家・ダンサー。東京郊外に構えた場『糸口』を拠点に〈ダンスは誰のために在るのか〉という問いのもと、国内外様々な土地で創作・上演を行う。近年は、ダンスプロジェクトのリサーチャーやファシリテーターとしても、幅広い年代の身体 / 心と向き合う。2019年度 セゾン文化財団 ジュニア・フェロー。2020年度 セゾン・フェロー I 。2020年より「6steps」という団体を立ち上げ活動中。2025年度~ セゾン・フェローⅡ。https://reinakimura.com