ワークショップ「型(かた)をさかのぼる」| Workshop [Tracing back Forms]

芸術・文化の批評、教育、製作などを行う研究組織 蜘蛛と箒(くもとほうき)によるレクチャーシリーズにて、全4回の講座を担当します。

【講座名】「型(かた)をさかのぼる」

【講座の概要】
ダンスの経験が全くない方もある方も参加していただけるワークショップです。
型のあるダンスに着目し、その動き方や形の厳密さが、どのように、何をもって決定されているのかを分析します。
具体的には、主にクラシックバレエを取り上げます。
バレエでは、ほとんどのパ(動き)には具体的な名前がついています。例えば、パ・ドゥ・シャ=猫の動き、アラベスク=アラベスク模様、グリッサード=すべる、フォンデュ=溶ける、など。
バレエのテクニック体系の中では、動き一つ一つの元来の意味はさほど重要ではなく、どの動きもアルファベットのように、記号として組み合わせ方次第でどのようにも使えるようになっています。
しかしこのワークショップでは、その一つ一つの型の由来をさかのぼる形で、名前や動きの分析から、その動きの中でどういうイメージや質感が働いているのかを抽出し、それをもとに参加者たちの間で実現可能な別の形を作り直します。
そのように作り変えた型を用いて、最終的に短い振付を作ることを試みます。
毎回、動くことと、参考資料などを見て分析することの両方を行います。神村自身はバレエの経験者ですが、技術が高いわけでは全くありません。
特権的・専門的な身体を前提にせず、しかしある厳密さを持った型というのはどうやったら作れるのか、という試みです。

【内容】
バレエの動きを大まかに以下の4つの視点から捉え直してみます。
それぞれの視点において、特徴的な動きを取り上げ実践し、その中でどういう感覚が働いているのかを見ていきます。

第1回 歩行・水平移動
第2回 開くこと・外向性
第3回 垂直方向の伸縮
第4回 円運動

【詳細】
日程:第1回 11月29日(金)、第2回 12月20日(金)、第3回 1月31日(金)、第4回 2月21日(金)
   ※原則4回連続で参加できる人を対象としていますが、1回から受講可能です。

時間:19:00-21:00(延長の場合は21:30)

会場:武蔵野プレイス(JR中央線・西武多摩川線「武蔵境駅」より徒歩1分)

定員:15名程度

詳細・ご予約 http://kumotohouki.net/蜘蛛と箒企画|連続講座「皆で動き、一人で感覚/

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Workshop series by Kamimura,[Tracing back Forms] is held by an independent art research organization “Kumo to houki (spider and broom)”.
This series focuses on dances which have specific forms, especially classical ballet.
From the investigation on the steps/positions and their names, participants remodel the forms into the new ones, which are possible to be danced not only by the professional, privileged dancers.