2024年8月に、「とつとつダンス」でシンガポールに滞在した時の記録です。
とつとつダンスの仕事以外のことを、主に書いています。
2024/8/11
6時半起床。前日はなかなか寝付けなかった。バタバタと準備して、7時半過ぎに家を出発。
午前中の羽田空港は軽やかな雰囲気に包まれている。7名のチームでの出国手続きはスムーズに終わる。
ベンチに座って時間をつぶしている時、私がくしゃみをすると、隣に座っていた黒人の男性が「Bless you」とつぶやいた。こちらも声だけで「Thanks」と返す。この時から旅が始まった感じがした。
飛行機に乗り込んでから、30分くらい待つ時間があり、離陸。映画を見ていたら、いつの間にか飛んでいた。海外に行くことは、去年まではコロナ禍を経たのもあって特別な感覚があったのに、あっという間にありふれた経験に変化しつつある。
3本連続で映画を見ている間に、順調にシンガポール、チャンギ空港に到着。TさんがATMからお金を下ろす際にカードを紛失。どのタイミングでなくなったのか、謎のシチュエーションだった。
手配されていたバンに乗り込み、ホテルへ移動。車窓から見える整えられた美しい景色は、なんだか東京と連続性があり、異国感をあまり感じさせない。部屋に入ったのは19時半過ぎ。去年と同じホテルなので、安心感がある。
皆でアラブストリート方面に歩き、去年行ったベトナム料理屋を探して入る。場所は間違いないはずだが、何かがおかしい。注文の段階でようやく、違う店に変わっていることに気づいた。前にあった洗練された雰囲気はなかったが、頼んだフォーはおいしかった。1年経つと、いろいろなことがすでに変わっている。
その後、ホテル向かいのホーカーズ(屋台のような小さい飲食店がたくさん入ったフードセンター)で少し飲みながら話すが、疲れたので私は早めに部屋に戻る。割とぐっすり眠る。
2024/8/12
9時前に集合し、車でApsaras Art Centerへ。車窓から、道路脇の植え込みのところにニワトリがいるのを見つけた。置物かと思ったが、動いていたので本物だった。野良ニワトリを目撃したことを、隣の席のYさんに報告する。
Apsaras Art Centerは、廃校になった小学校を改装した場所らしく、ゆったりした敷地の中にいくつもの建物が立っている。
今日は、その中のスタジオの一つを借りて、シンガポールのアーティストたちとの最初のワークショップをおこなう。普段はインド舞踊のカンパニーが使っているスタジオなので、ヒンドゥー教の祭壇のようなものや、シバ神の踊る像などが置いてある。ポーズを真似すると意外と難しい。
Kimberly, Ellison, Krishna, Michael, の4名のアーティストが今日は参加。それぞれも初対面のようで、全体が少し硬い雰囲気から、徐々にほぐれてくる。息を合わせる、目を合わせる、距離を測る、接触、のワーク。皆経験がある人たちばかりなので、全てスムーズに進み、良いセッションだった。シンガポールの人々は皆忙しく時間が限られているので、ゆっくり交流する時間がなく残念。
ホテルに戻り、ホーカーズで昼食。
14時半、再び車に乗り込み、「Dementia & Co.」(認知症者が主体的に交流できる場や表現する機会を作っている団体)を主催している、アリソンさんのお宅にお邪魔する。高層の集合住宅が主流のシンガポールだが、ここは高級住宅街の中の豪邸だった。手作りのお菓子などご馳走になり、Dementia & Co.の運営についての苦労話を色々聞く。今はほぼ自費でこの活動をおこなっていて、いずれは誰かに引き継がなくてはいけないが、お金を喜んで出す人も仕事を負担しようとする人もなかなかいない、と嘆いていた。何かを継続する時に起こる問題は、どこに行っても同じだ。自身も若年認知症を患っているアリソンは、とてもそうは見えないほどしっかりしているが、きっと私たちには見せていない苦労があるのだろう。地下の部屋に卓球台があり、ひとしきり皆で卓球に励み汗をかく。
夕食は、皆が気になっていたクレイポットのお店へ。全ての料理がおいしかった。ニョニャ風の魚料理、チキンの炊き込みご飯、厚揚げ、いんげんの炒め物、など。
2024/8/13
7時過ぎ起床。500回だけ四股を踏む。
9時過ぎに Thye Hua Kwan active aging centreに到着。今日から3日間は、この地域センターで、シンガポールのアーティストとともに、認知症の方とその介助者を対象に、連続ワークショップをおこなう。高齢者と介助者全部で26名の参加。今日参加するのは、Krishna, Michael, Ellison, Jamie。
挨拶をしてから、まずコンタクトを始める。目を合わせ、微かな接触を試みる。手、足。手、肘、肩を使って、ティッシュを隣に渡す。
アクティブに動ける参加者のKさんと砂連尾さんとのインプロダンス。砂連尾さんから始め、1人ずつ相手が入れ替わってセッションを続ける。あまり積極的には動かない人もどう巻き込むかは、いつも難しい。
13時前にホテルに戻るが、疲れていたので昼食には行かず、そのまま2時間ほど寝る。毎回のセッションはパフォーマンス本番と同じようなものなので、やはりエネルギーを使う。
時間があったので、思い切ってマーライオンを見に行くことに。タッチ決済のクレジットカードで乗れることが分かり、バスで向かう。ホテルのすぐ隣にバス停があるのはありがたい。バス停の名前は特にアナウンスされないようだったので、地図を確認し、大きく左折した後のバス停で降りるということだけ頭に刻み、風景を観察。バスが大きく左折した後、降車ボタンをすかさず押す。スマホの現在位置表示は、極力使わないことにしている。
マーライオンの対岸にはマリーナベイサンズも見える。いかにもな観光スポットだが、マーライオンの吐き出し続ける水の勢いはすがすがしかった。シンガポールでは淡水は貴重だから、やはり海水を循環させているのだろうか。そのまま歩いて公園をうろうろする。高層ビルに囲まれた一角に、歴史的な建物が集まっている。国立美術館に入る。現代美術的な展示をさっと見て、シンガポール近代絵画の先駆者的な画家の展示も見る。演奏をしている3人の人の絵が良かった。時期によってスタイルがどんどん変遷する人だった。
渋滞の時間帯、またバスで戻る。ホテル近くの地元っぽい店で、漢方のエキスが入った「蛇草水」みたいな名前の炭酸水をジャケ買い。ほぼ無味で、ほんのり薬草的な後味がある。
夕食後、部屋に戻り、太平洋戦争中の日本軍のことなど調べているうちに寝てしまい、1時くらいに起きる。シャワーを浴びて、5時くらいまでまたネットを見る。疲れているのか元気なのか不明。
2024/8/14
目が覚めると8時すぎていた。出かける準備を整えてから朝食へ。
THK Centerに9時半には到着。昨日から会場セッティングはできているので、余裕を持って始める。地域猫とも遊ぶ余裕がある。
今日のメニューは、
・ストレッチをアーティストが1ネタずつ、順にリードして行う、
・参加者とのコンタクト 手、腕、頭の順に。
・グループに分かれ、1人ずつ線を書き足して、何らかの絵を描く。私は中華系の女性とその家族2名でグループを組んだ。その絵にタイトルをつけ、担当のファシリテーターがそれを動きにして踊って見せる。
楽器が出てきたり、演技的な要素が入ったり、それぞれの得意な技やスタイルが生かされていて良かった。出してもらったお弁当を食べ、14時前にはホテルに戻る。センター近くで野良ニワトリを目撃したと、Yさんからも報告があった。
勉強のためだと思い、午後は1人で国立歴史博物館へ。地下鉄で3駅乗って降り、改札から全て勘に任せて歩いて地上まで出たら、いつの間にか博物館の目の前に辿り着けた。
展示は充実していて、2時間近くかけて見て回った。小中学生らしき子供たちが多く、ガイドの話を座って熱心に聞いている。歴史というのは国家や権力者による創作物、物語なのだということがよくわかる、シンガポールという近代国家成立までが一つのストーリーとして整理されている展示。日本の占領期のところはやはり落ち着いた気持ちでは見られなかった。自転車部隊による侵攻、中華系の人の粛清、日本語教育の強要など、単純に自分があまり学んでこなかったというのもあるし、学校の授業でも扱われていなかったのではと思う。日本の過去の加害行為に自分が直接的な責任を負っているわけではないけれど、自分の言動が相手にどういう印象を与えているのかを知るためにも、訪れる国の歴史を知るのは最低限のマナーだなと思う。
博物館からの帰り道、また野良ニワトリを見かけた。羽の模様が美しすぎてペットなのかとも思うが、誰もそのニワトリに気を留めていなかったので、おそらく野生なのだろう。
19時、皆で待ち合わせてタイ料理店へ。激辛の料理を食べながら、午後にあったファンディングのためのプレゼンの様子を聞く。どこまで経済のロジックに合わせるのか、医療的な効果を強調すべきなのか、アートにどこまで振るべきなのか、これまでの取り組みをどう整理して、どう方向づけるのか、課題が多いことを再認識。
帰り道、一人で高層団地エリアの奥の方を少し散歩する。広場の一角に、大きいテントの下で明かりが照らされ、白いクロスのかかった丸テーブルが並んでいたので、結婚式かと思って近づいた。真っ白に飾られたステージには、十字架模様がついた真っ白い箱が置いてあり、それはどう見ても棺桶の大きさだった。結婚式ではなく、お葬式だった。もう式は終わった後のようで、2つくらいのテーブルに人が残って談話していた。黒い服を着ている人もいたが、半分以上は普通の服装で全体的に悲壮感はあまりなく、自分が死んだ後もこういう風にオープンに弔われるのがいいなと思った。
2024/8/15
THK Centerでの3日目のワーク。もう3日目ということで、参加者は皆リラックスしている。
アーティストがそれぞれお題を出して、ウォームアップを行う。続いて、参加者と一対一で向かい合い、ミラーリングのワーク。
その後は、”なんちゃってガムラン”の時間に。皆が真面目にリズムをフォローし合う時間、カオティックな時間を経て、お互いの音を自然と聞き、全体のグルーブらしきものを作るところまでは行けた。
夜は、19時に皆で待ち合わせてリトルインディア方面に歩く。蒸し暑い。高層住宅が立ち並ぶエリアから、徐々に風景が変わり、古いショップハウスが並ぶ通りに。いい感じの見た目のインドカレー店に入った。どれもおいしく、British Empireというインドのビールも飲みやすかった。
私が何回も「シンガポールはいいところ」を口にするので、皆に笑われる。去年のとつとつツアーでは、前半にマレーシア、後半にシンガポールを訪れたため、ゆるいマレーシアと比べて、規則づくめで整えられ過ぎているシンガポールに違和感を感じる部分もあった。今回は東京から直にシンガポールに来たためか、あるいは街を見る余裕が出てきたためか、治安が良くて道も歩きやすく、緑が多く、東京より暑くないし、普通に快適でいい国だと思えた。快適さの裏にはもちろん、過度な競争やプレッシャー、表現への統制などがあるわけだから、住むとなると話は全然別だけど。
インド人街の中のヒンドゥー寺院の前を通り、ホテル方面へ再び歩く。シンガポールらしからぬカオスな通りの最後には、装甲車のようなパトカーが常駐していた。そこはやはりシンガポールだ。
ホテルのエリアまで戻り、隣のビルにあるミニシアター系の映画館、The Projectorを見学。コメディーショーがやっていて、オープンマイクを少しだけ覗き見ることができた。満席の客席を、ムスリム系の若い女性がハードなネタで沸かせているのはかっこよかった。シンガポールの貴重なインディーシーンを垣間見れた。
映画館のあるビルの前は、マレーシアへの長距離バスの発着所にもなっており、何とも言えない哀愁が漂っている。大荷物を抱えた人々が毎昼毎晩、集まってきては消えていく。料金も安そうだし、乗客にはキラキラした旅行者らしさも感じないので、出稼ぎの人たちが主なのだろうか。ホテル周辺のエリアは、新旧の建物が入り混じっていてかなり面白い。また数年も経てば再開発でがらっと変化してしまうのかもしれない。
2024/8/16
7時過ぎ起床。今日はワークショップはないので少しのんびり。
近くのコインランドリーに洗濯をしに行き、待っている間にカフェで日誌を書こうとするが、朝食時間帯でうるさかった。結局ホテルのロビーに戻って続きを書く。シンガポールにいる間、頼まれているレビューを書き進めたり、本を読んだりするつもりだったのに、この土地での経験やとつとつワークショップでの情報量自体が多いので、それ以外の仕事は基本的に進められていない。むしろそれが健全だと開き直ってもいる。
皆で地下鉄に乗り、プラナカン博物館へ。もと小学校の建物で、パステルな色合いでお菓子の家のよう。プラナカンは中華系とマレー系の文化や人の混合を指すのかと思っていたら、中華系に限らず複数の文化の混合を指すということだった。料理や食器、家具、衣服など、色が淡くカラフルなものが多く、曲線的なデザインがぎっしり詰め込まれていて、どれも過剰さがある。プラナカンの美学は、マキシマリストのそれだという解説に、合点が行った。
18時半からは、Art Science MuseumでT H E companyによるパフォーマンスを見る。予約が完了していなかったが、砂連尾さんの無根拠な自信に従って現地に突撃したら、普通に入れてくれたので良かった。博物館エントランスエリアで、高低差のある空間をうまく生かした40分くらいのパフォーマンス。前半で、何人かの観客がダンスに加わるパートがあり、砂連尾さんはしっかり巻き込まれて踊っていた。
その後、Esplanadeに移動して、Min Wonというアーティストによるレクチャーパフォーマンスを鑑賞。2人のピアニストが出演し、レクチャーというよりは、映像とピアノ演奏で主に構成されていた。中華系シンガポール人のアーティストがヨーロッパで制作した、中国とアメリカの外交史についての作品。ガーシュウィンの「ラプソディーインブルー」と、中国の作曲家冼星海の「黄河交響曲」が対比的に演奏され、混合されていく。自分がガーシュウィンの曲の方を普通に魅力的だと感じるのは、単にそちらを聴き慣れているからか、西洋的な価値観でしか鑑賞できないからか、作品の質に違いがあるということなのか。
終演後、一緒に見たメンバーで劇場近くのバーで少し飲みながら話す。煌びやかで、金をかけてデザインし尽くされた夜景を見て、途方に暮れた気持ちになる。この生産性最優先で、ビジネスを通して効率的なシステムや人材を生み出すことが唯一の輸出生産物だと皆が了解している国で、「とつとつダンス」を売り込むことの難しさを改めて感じる。
2024/8/17
今日は1日オフだが、7時台に起床。Tさん以外の皆で、シンガポール中心部に位置するマクリッチー自然公園でのトレイルに出かける。自然そのままというより、都市開発された後から自然を再現した公園らしい。
9時前に無事にバスに乗り込む。2階建てバスの2階の前方の席に皆で陣取った。上からの視点で街を眺めるのは楽しい。道路脇ではあちこちで工事をしている。働いているのは主に褐色の肌の男性で、おそらく海外からの出稼ぎ労働者なのだろう。
30分ほど乗車し、住宅街を少し歩くと公園に到着。トレイルの道は舗装されていて地面から少し浮かせてあり、平坦で歩きやすい。脇に見えるジャングルの土は大半がぬかるみだ。ジャングルの中にいるのに、道は明確にそこから切り離されていて、テーマパークにいるような感覚。たびたびニワトリの声が聞こえ、その度に日常に引き戻されるのがおかしい。
ジャングルを上から眺められるという吊り橋、tree top walk へ向かう。野生の猿にも何度か出会い、食べ物を期待して近づいてくる彼らと、写真を撮りたい人間の攻防を楽しむ。1時間くらい歩いて吊り橋に到着。遠くに湖の水面も見える。しっかりした作りで全然揺れず、やはり道と景色は切り離されている。
少し雲がかっているので、歩くには良い天気だった。全身から汗が絶え間なく出てくるが、デトックス的でむしろ気持ちが良い。最近の東京の夏は暑すぎて冷房の中にばかりいるので、こんなに汗をかく機会がほとんどなかったことに気付かされた。休憩を適宜挟みながら順調に歩き、13時くらいに、来た時とは別の出口に到着。休憩含めて3時間ちょっと歩いた計算だ。公園を出るとすぐに住宅地になる。再現した「自然」の人工っぽさ、作り物感を隠さないところが、シンガポール的で好ましく思える。
近くにあった大きい病院のフードコートで昼食。シンガポールフードを食べておこうと、私はラクサと仙草ゼリー入りミルクティーを注文した。Yさんが呼んでくれたグラブに乗り込み、30分ほどでホテルに戻る。
夕方、土産を物色しに近くのショッピングモールに向かう。中華系の人たちにとってはお盆的な時期なので、路上ではあちこちに祖先に向けたお供えがしてある。この日は送り火を行う日だったらしく、ショッピングセンターのすぐ脇なのに、紙幣を模した大量の紙を、ドラム缶に灯油とともにガンガン放り込み燃やしていた。灰を空に届けるのが重要なようで、かなりの勢いの火だ。こんなに規則や罰金だらけの国なのに、路上で火を燃やし、灰を撒き散らすことは当然のように許容されているのが、ちょっといいなと思った。舞い上がる灰の向こうにはモスクが見える。イスラム教ではお盆とかないのだろうか。
2024/8/18
最終日。7時過ぎに起床し、四股を300回くらい踏んだ。徒歩で移動し、9時半から近くのアートセンターで、参加アーティストとの最後のセッション。Ellison は仕事で休みで、Kimberly, Krishna, Michael, Jamieが参加。
高齢者施設での3回のワークショップを振り返り、「とつとつ」の背景についても砂連尾さんや制作チームからさらに説明があった。言葉で説明される枠組みや、方法論として整理したときの見かけのシンプルさと、現場で高齢者の人たちと実際にワークする時に起こることの複雑さは、どうしてもかけ離れているので、その捉え難さを指摘する人が多かった。ポジティブに捉えれば、それは「とつとつ」の良さが伝わったということでもあるのではと思う。
後半は、それぞれが考えてきたワークショップを皆で試す。ペンと視線を介してコンタクトするワーク、笑うまいとしている相手をどうにか笑わせるワーク、など。私が用意してきたのは、お互い見えないよう背中合わせに座り、1人が立てた音をもう1人が同じように再現しようと動くワークだった。「交互にやる」という表現がすぐ出てこなかったら「take turns」と皆が言ってくれて、そうそれ、と返す。
終了後、シンガポール側プロデューサーのオードリーが用意してくれていたランチを食べながら、皆でひとしきり話す。それぞれがどういう選択を経て今やっていることに辿り着いたのかを聞くのは面白かった。
14時くらいにホテルに戻り、荷物をまとめる。15時にチェックアウトし、荷物をフロントに預け、私は散歩がてら、スーパーマーケットにお土産を物色しに出かける。物価的には日本より少し高いくらい。アルコールは、税が高いのでだいぶ高い。ビールが安くなっていたので買おうかと思うが、重いのでやめる。
ロビーに再集合し、今年度後半のとつとつの予定についてのミーティングをし、19時に車で空港へ。行きの無愛想なドライバーと違ってとても親切で、ターミナルも一瞬で調べてくれた。空港のビル内にあるジュエルの滝も一応見学。きらびやかで大規模で、自然的な要素が組み込んであって、シンガポールという国のプロデュースセンスの一貫性をまた確認する。帰りの機上ではあまり眠れず、窮屈な体を持て余して過ごす。翌日6時ごろ、無事に羽田に到着し、記念写真を撮って解散。家に着いたのは9時半ごろ。洗濯機を回し、仮眠する。ひたすらだらだらと過ごし、夜に雨が止むのを待って近くのスーパーへ。シンガポールと比べると何でも安い気がして、つい色々買おうとしてしまう。