ユングラ稽古会シリーズ|YUNGURA Practice Series

ユングラにて、稽古会シリーズをおこないます。
それぞれ独自の関心を掘り下げているアーティストを招き、その人が現在関心を持って取り組んでいることを、一緒に稽古する会です。教わるというより、一緒に稽古しにお越しください。
情報は今後追加・変更の可能性があります。

スケジュール

2023年

3.29 (水) 14時〜15時 神村恵「すり足」

4.4 (火) 14時~15時 砂連尾理「横に歩く」

4.6 (木)  18時~19時半 武本拓也「テンセグリティの体」

4.9 (日) ① 8時〜9時半  ② 15時〜16時半 木村玲奈「ユングラで演者として過ごす90分」

4.14 (金) 13時〜14時 岡田智代「着物身体」

4.20 (木) 11時~12時半 佐久間新「ジャワ舞踊へのルーティン」(京都にいる佐久間さんと、オンラインでつないで行います)

4.21 (金) 16時~17時 兼盛雅幸「呼吸法」

4.25 (火) 14時〜15時半 豊田ゆり佳+馬場光太「写真を撮る身体を見る」

4.26 (水) 14時〜15時 小林毅大「習慣を交換して記録をつける遊び」を途中まで

4.27 (木) 15時~16時 福留麻里「足裏をほぐす会」(山口にいる福留さんと、オンラインでつないで行います)

 

会場:ユングラ(西国分寺駅より徒歩7分)

参加費:500円+ドネーション

予約不要。直接会場にお越しください。開始20分前よりお入りいただけます。
各回の稽古時間は、少し伸縮する可能性があります。

お問合せ:studio.yungura@gmail.com

主催:プロジェクト・ユングラ

 

稽古内容

神村恵「すり足」
すり足の、脚を使い切って歩く感覚が好きなので、それを練習します。腰を落として足裏を床にしっかりつけながら、ゆっくり歩く歩き方です。

砂連尾理 「横に歩く」
前後ではなく横に歩く、動く身体の面白さを発見し、味わいます。

武本拓也「テンセグリティの体」
最近、テンセグリティ構造のイメージを使って立ったり動いたりするという方法を試していて、その稽古をしてみたいと思います。自分の体(内側)でも周囲でもなく、その中間のような場所で動くということにも通じるのではないかと感じており、そうしたことも考えられたらと思っています。

木村玲奈「ユングラで演者として過ごす90分」
観客的な立場の人(眺めている人)が居ない空間で、稽古に来た人全員が演者として(行為・動作・ダンスの当事者として)過ごす時間を試みます。それぞれにとって、みる・みられること、踊る・踊らないことを体感する時間になればと思います。ユングラで過ごすならこれが着たいという服を着てお越しください。そしてユングラで過ごす時にこれがあったらいいなと思うものを一点お持ちください (例えば本とか人形とか)。朝と午後の2回稽古しますので、どちらかでも両方でも、ご参加お待ちしています。

岡田智代「着物身体」
着物で制限された身体から生まれる動きを実際に体験してみる。腰紐や足袋の身体感覚を体験する。
※こちらでも用意いたしますが、足袋をお持ちの方はご持参ください。

佐久間新「ジャワ舞踊へのルーティン」
ジャワ舞踊をする前にやっているルーティンワークがあります。20年ほどかけてだんだんとできてきているものです。ちょこちょこ改訂されています。今のところ全部すると1時間くらいかかるのですが、その一部分をみなさんとともにやってみてはどうかと思います。試みたり、お話ししたりしながらいろいろ発見あればうれしく思います。

兼盛雅幸「呼吸法」
早朝に近くの公園に行ってその呼吸法をしたりするのですが、一番最初にする深呼吸のような動きにハマってしまってずっとしていたくなってしまうことがあります。単純な動きに呼吸を合わせるだけなのですが、乗ってくると動きにバリエーションをつけたくなってきたりするので、それを参加者の方と共有できればなと思います。それ以外にもいろんな呼吸法を探求できる場になればなと思っています。

豊田ゆり佳+馬場光太「写真を撮る身体を見る」
写真を撮ることに集中している身体を見つめる90分。

小林毅大「習慣を交換して記録をつける遊び」を途中まで
最近「習慣を交換して記録をつける遊び」というのを思いついて知人と少し試したりしていたのですが、結局この遊びで一番おもしろいのは、この遊びに人を誘うときの交渉の仕方なのではと思い始めています。この人には連絡が取れそう、あの人は乗ってきてくれそうだけどやりたくない、みたいな。稽古会の中では遊び自体はやらずに、遊びをやってみようとするときどんな手立てがあるか、遊びを通してどんなことを目論もうとしているかを考えてみるというところだけやってみます。自分の考えをサポートしてくれるもの(メモ帳、筆記具、ノートなど)や、過去の他人とのやり取りの痕跡(スマートフォンやPC、手紙など)を持ってきてもらってもいいかもしれません。

福留麻里「足裏をほぐす会」
いろいろな反射区を地図がわりに、足裏を細かくみて触れていきます。ほぐすことで、足裏がやわらかくなって、地面との関係がかわったらいいな、ということもあるし、からだの内側がふつふつ動きだしてきたらいいな、ということもあります。
あと、個人的におすすめなのは、セルフケア的な側面で、例えば、なんか胃の調子よくないなーっていうときに、ここほぐすと少しラクになるよっていうようなことが、あったりするのです。
いつも地味に働き者の足をねぎらう時間って感じもあります。色々だ!

アーティストプロフィール

砂連尾理(Osamu Jareo)
振付家·ダンサー。91年、寺田みさことダンスユニットを結成。近年はソロ活動を中心に、ドイツの障がい者劇団ティクバとの「Thikwa+Junkan Project」、舞鶴の高齢者との「とつとつダンス」、病、障害などを〈生きる過程にある変容〉と捉え、対話を通してダンスへと変換する「変身—ええ、私です。又あなたです。」の出演、振付などアートと社会を繋ぐ活動を展開している。08年度文化庁在外研修員としてベルリンに滞在。著書に「老人ホームで生まれた<とつとつダンス>—ダンスのような、介護のようなー」(晶文社)。https://www.jareo-osamu.com/

武本拓也(Takuya Takemoto)
1990年群馬県生まれ。武蔵野美術大学 映像学科卒業。美学校 実作講座「演劇 似て非なるもの」修了。そこにいるとはどういう事かという関心を出発点に、立つ・歩くなどの動きを中心としたパフォーマンスを行う。近年の公演に、「いもりを見た」(城崎国際アートセンター、豊岡演劇祭2022フリンジ)、「山を見にきた」(ゲーテ・インスティトゥート東京、Dance New Air 2020->21)など。

木村玲奈 (Reina Kimura)
振付家・ダンサー。ダンスは誰のために在るのか、ダンスそのもの・ダンス活動・作品・公演の構造を問いながら、創作・作品提示を展開する。また、風土や言葉と身体の関係、人の在り方 / 生き方に興味をもち、国内外様々な土地でリサーチ・創作・上演等を行う。日々の中で、ダンスが生まれる仕組みや構造を探したり、考えることが好き。ユングラの改装をお手伝いしたこともあり、ユングラへの愛はひとしお。主な振付作品に『6steps』『どこかで生まれて、どこかで暮らす。』『接点』がある。’19 – ’20 セゾン・フェローⅠ。’20 – 東京郊外に『糸口』という小さな場・拠点を構え、土地や社会と緩やかに繋がりながら、発表だけにとどまらない実験と交流の場を運営している。 https://reinakimura.com

岡田智代 (Tomoyo Okada)
1956年生まれ。ダンサー。大学卒業後ダンスから離れ国際線客室乗務員として勤務。結婚後三児の母になった後、再び踊り始める。ソロ活動の他に国内外振付家作品に出演。近年は演劇や美術のパフォーマンスにも活動の幅を拡げている。2021年より山下彩子と日常から緩やかに繋がるダンスユニット『テヅルモヅル』を始動。中高年対象のストレッチクラスや、支援学校でもワークショップを行う。ヨガインストラクター、アムリタ智代。地唄舞、桐崎鶴丸。静謐な時間と炸裂するエネルギーを併せ持ち、ダンスと日常の境界線上を往き来する。

佐久間新(Shin Sakuma)
ジャワ舞踊家。幼少の頃、臨床心理学者の父が自閉症児と研究室で転がり回っている姿を眺める。大阪大学文学部でガムランと出会いのめり込んで活動する。鈴木昭男、野村誠らに出会い衝撃を受ける。同じ頃、流れる水のように舞うジャワの舞踊家ベン・スハルト氏に出会い、自分のご先祖さまに会ったと確信する。その後、インドネシア芸術大学へ留学。帰国後、日本のガムラングループと活動する一方、様々なダンサーとのコラボレーションを開始。たんぽぽの家の障害者との出会い以降、即興ダンスとマイノリティの人たちとのダンスに傾注。
最近の活動に演出作品「だんだんたんぼに夜明かしカエル」(2019)、映像作品ディレクション「Teletari Odottari」(2021) Jakarta International Contemporary Dance Festival招聘、野村誠と砂連尾理との問題行動トリオin十和田市現代美術館(2021-2022)等。
https://shinsakuma.jimdofree.com

兼盛雅幸 (Masayuki Kanemori)
十代はあまり体を動かさずにアニメオタクとして過ごし、二十歳過ぎて舞踏に出会い「イメージで体を動かすこと」で世界の見え方が変わることを知り、身体感覚に興味を持ち始める。週一で参加している舞踏の稽古では1時間無音で特にテーマも与えられずに踊る、二十年以上続けているがそこでは毎回新鮮な発見を繰り返している。2009年ソロ作品「なんとなく夕暮れに」発表。2010年より斉藤栄治主催の「世界装置」に参加。

豊田ゆり佳 (Yurika Toyoda)
ダンスについて考える人。
1999年生まれ。4歳よりクラシックバレエを始める。 2017年 立教大学現代心理学部映像身体学科入学。振付家・ダンサーの砂連尾理に師事。 2021年 東京藝術大学美術研究科先端芸術表現専攻入学。 現在在学中。2021年に現代美術家の坂本恭隆と〈親知らズ〉というユニットでメディアを横断したインスタレーション、パフォーマンスを発表している。

馬場光太(Kota Baba)
写真について考える人。
1999年生まれ。6歳から18歳まで12年間、舞台演劇を続ける。2018年 立教大学現代心理学部映像身体学科入学。現在在学中。映画監督・篠崎誠に師事。撮影監督、撮影部、カラリスト、監督として映画制作、MV制作に関わる。また、ポートレート、スナップショット、フォトグラム、ピンホールカメラでの制作等、写真に関して多岐に渡り活動をする。現在の関心事は、写真の物質性、写真を撮る身体について。

小林毅大(Takehiro Kobayashi)
千葉県八千代市出身。姉の2つ下。劇作家。上智大学文学部哲学科中退。ゲンロン新芸術校(第5期)卒業。2020年からアートコレクティブ ポスト・パッション・フルーツに参加。高校時代、中・高校生への政治教育を運営するNPO法人での活動をきっかけに、人間の集団を思考/実践の対象とする共同体論と演劇に興味を持つ。過去上演に『お腹が痛い』(2021年、高田馬場)や『グッドシーズン』(2019年、スタジオ空洞)など。現在の関心は本質主義とその反対、拒食と自由、寝具、稽古場、ホームレンジ、悲鳴、なにをみてもなにかを思い出せること、自転車ロードレースなど。

福留麻里 (Mari Fukutome)
ダンスのはじまりや、ダンスになる手前にある可能性を探り、いくつものやりとりから生まれる感覚や考えや動きを見つめながら、様々な場や状況、人と共に踊っている。最新作は、小さな記憶や物語の宿る媒体としての10秒前後の振付を採集し、思い出し忘れ変化し続ける作品「まとまらない身体と」(2021年~)。
2019年より、毎日をからだで遊ぶための言葉のレシピプロジェクト「ひみつのからだレシピ」(BONUS木村覚との共同企画)を継続的に展開。2022年より「「小さなダンスクラブ」を始動。風に揺れる葉っぱの動きや、誰かのふとした仕草など、日常で発生する様々な動きに「小さなダンス」を見出し対話を重ねながら活動している。2020-2021年度セゾン・フェローⅠ。2020年より山口県在住。https://matomara.fukutome.work


YUNGURA Practice Series

“Practice” consists of repetition, pause, reconsideration, chatting, discovery, new routine, and a lot more.
Performing artists who are investigating their own concerns are invited to YUNGURA to have their own practice sessions. Please come and get involved in those interesting practices!

Schedule

29 March 14:00-15:00  “Feet-slide Walking” by Megumi Kamimura

4 April 14:00-15:00  “Walking Sideways” by Osamu Jareo

6 April 18:00-19:30  “Body of Tensegrity” by Takuya Takemoto

9 April  ① 8:00-9:30  ② 15:00-16:30 “Spending 90 minutes as ‘performer’ at YUNGURA” by Reina Kimura

14 April 13:00-14:00 ”Kimono Body” by Tomoyo Okada

20 April  11:00-12:30  “The exercise routine for Javanese Dance” by Shin Sakuma (Shin joins online from Kyoto.)

21 April  16:00-17:00 ”Breathing” by Masayuki Kanemori

25 April 14:00-15:30 ”Observing the physicality of photographer in photo-shooting” by Yurika Toyoda + Kota Baba

26 April 14:00-15:00 ”Introduction to ‘The play of recording and exchanging personal habits'” by Takehiro Kobayashi

27 April  15:00-16:00 ”Loosening Soles” by Mari Fukutome (Mari joins online from Yamaguchi.)

 

Fee:500 yen + Donation

Venue:YUNGURA (Tokyo)

No reservation required. Please directly visit the venue. The door opens 20 minutes before start.

Inquiry:studio.yungura@gmail.com

Produced by Project YUNGURA