継承を欲望する―『アントン、猫、クリ』のメソッドはスコア化できるのか|Workshop — How to develop a methodology of “Anton, Cat, Kuri”

2010年にSTスポットで上演された篠田千明さんの『アントン、猫、クリ』。この作品を題材に、100年後にも上演できるように演劇をスコアとして残すワークショップを開催します。

『アントン、猫、クリ』で用いられているパフォーマーの発する言葉と身体の動作についてのメソッドは、これまで篠田さん自身による口伝でしか継承の手段が存在していませんでした。
このワークショップでは、そのメソッドを参加者のみなさんと言語化/ビジュアル化/数値化など、後世に残せる形にするための方法を探っていき、どうすれば身体感覚を他者に伝えることができるかを考えます。

 

講師:篠田千明 神村恵 安野太郎

日程:2024年2月3日(土)13:00-18:00

参加費:
一般|3,000円
学生|1,500円
※当日精算
※学生の方は要学生証の提示

定員:15名程度

対象:経験・年齢不問

講師プロフィール:

篠田千明(しのだ・ちはる)
演劇作家、演出家、観光ガイド。
2004年に多摩美術大学の同級生と快快を立ち上げ、2012年に脱退するまで、中心メンバーとして主に演出、脚本、企画を手がける。その後バンコクを拠点を移動し、ソロ活動を続ける。
『四つの機劇』『非劇』と、劇の成り立ちそのものを問う作品や、チリの作家の戯曲を元にした人間を見る動物園『ZOO』などを製作し、2018年Bangkok Biennialで『超常現象館』を主催。2019年台北でADAM artist lab、マニラWSKフェスティバルMusic Hacker’s labに参加する。
2020年3月に日本に帰国、練馬を拠点とする。2020年YCAMと共同でオンラインパフォーマンス『5x5x5本足の椅子』製作。2022年には東京の民家を舞台に『no plan in duty』を演出。美学校で『劇のやめ方』という講座を担当している。

安野太郎(やすの・たろう)
作曲家。1979年東京都生まれ、愛知県在住。東京音楽大学卒業。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)修了。テクノロジーと社会、人間の関係性を背景に、音楽をその価値基準から問い直す制作活動を行っている。代表作に自作自動演奏機械の為の音楽「ゾンビ音楽」シリーズ等。第58 回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館代表作家の一人。第7 回JFC 作曲賞、Art Award In the CUBE2017 高橋源一郎賞、KDCC2018 奨励賞、第10 回創造する伝統賞等。愛知県立芸術大学准教授。

主催:STスポット

お問い合わせ:STスポット
[TEL]045-325-0411(平日11時-17時)
[MAIL]workshop(a)stpot.jp((a)を@にしてお送りください)